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【2023年最新版】ニューヨークの現在の物価は?観光や滞在の費用について解説

世界の中心地とも言われるニューヨーク。自由の女神像・タイムズスクエア・ブロードウェイミュージカルなど、観光地としても人気のスポットがたくさんあります。海外旅行先のひとつとしてニューヨークを検討している人も多いでしょう。

しかし、昨今の世界的な物価上昇の影響で、もともと高いと言われているニューヨークの物価はさらに高くなっています。これまでにない物価高騰で観光にかかる費用が予想以上に増えてしまうのではと不安に感じている人もいるかもしれません。

本記事ではニューヨークの観光に必須の渡航費用や宿泊費から食費、観光・アクティビティ費・日用品費まで物価の目安を幅広く紹介します。

ニューヨークへの観光や滞在を考えている人はぜひ参考にしてみてください。


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ニューヨークの物価はなぜ高い?

ニューヨークの物価が高い原因の一つに挙げられるのが円安です。現状は1980年以来の記録的な円安状態で、今や為替レートは1ドル=137.96円にもなっています。(5月21日現在)

日本の大戸屋なら980円で食べられる『しまほっけ定食』は、ニューヨークの店舗では4,200円(31ドル)。高級路線を打ち出しているとはいえ、円の購買力が弱まっていることは明らかでしょう。

ニューヨークの飲食店ではランチのチップだけで日本の最低時給を超えてしまうといった現象も見られるほどです。

加えて、ニューヨークの不動産価格の高騰や、高い人件費も物価上昇に拍車をかけています。不動産価格に伴ってテナントの賃料も高くなるため、ホテルの宿泊費やレストランの外食費にも価格が転化されて高くなってしまうのです。

ニューヨークの中でも特にマンハッタン島は土地が限られているため不動産価格が上がりやすい傾向があります。

ニューヨーク旅行・観光にかかる費用は?

ここでは、ニューヨーク旅行や観光にかかる費用を紹介します。

航空券

ニューヨーク行きの航空券代は時期によって異なりますが往復1人分で15〜30万円が平均的な相場です。以下に挙げるのは燃料サーチャージ・諸税込みの旅券価格です。

安い時期(長期休暇以外)約15~20万円
高い時期(GWや夏休み、年末年始)約27~30万円

その他、渡航に関してかかる費用

その他、渡航に際してかかる費用には以下のようなものがあります。

項目金額(ドル)金額(円)
ESTA申請$21約2,900円
海外旅行保険約2,000~3,000円(観光で7日間滞在の場合)
レンタルポケットWifi一日あたり500~1,000円

ESTA申請はアメリカへ観光目的で入国する際、事前に必要とされるものです。旅行者が自分で手続きをします。

2022年6月以降、アメリカに入国する際に必要とされていた新型コロナウイルス陰性証明書は不要となりました。(※ただ自治体・医療機関が発行するワクチン接種完了証明書(海外渡航用新型コロナウイルスワクチン接種証明書)は必要)

海外の医療費は日本と比べ物にならないほど高額です。旅行先での突然の怪我や病気・事故に備えて海外旅行保険に加入しておくとよいでしょう。

ホテル宿泊費

ニューヨークのホテル宿泊費は、概ね日本よりも高額です。エリアによって価格は異なり、マンハッタンやミッドタウンはやや高め、中心地から離れるほど割安になる傾向があります。

またハイシーズン(夏から秋やホリデー期間)・ロウシーズン(冬など寒い時期)など、旅行のピークシーズンによっても変動します。

以下は一泊一室一人当たりの費用です。

項目金額(ドル)金額(円)
2ツ星ホテル一泊$100~170約13,800~23,500円
3ツ星ホテル一泊$170~200約23,500~27,600円
4ツ星ホテル一泊$200以上約27,600円~

外食費

ニューヨークは世界で最も物価の高い国です。外食費用が日本よりもずっと高くつくということは覚悟しておきましょう。

アメリカのレストランでは料理に支払う費用のほか、飲食代金の15〜20%のチップも上乗せして支払わなくてはいけません。

屋台やファーストフード店なら安価でお腹いっぱい食べられ、チップも不要ですので、食費を抑えたい人はこちらの利用がおすすめです。

朝食

セルフサーブのお店や軽食なら1食分を500~1,000円以内に収められます。カフェやレストランなどでの朝食は1食であっという間に2,000円近くなってしまいますので、注意が必要です。

項目金額(ドル)金額(円)
ベーグル$2~3約280~410円
コーヒーとクロワッサン(セルフサーブの店)$6約830円
カフェのサンドイッチ$10~15約1,380~2,070円
パンケーキ$13~15約1,790~2,070円

ランチ

屋台での食事なら食費をかなり安く抑えられます。観光や散策をしつつ、屋台料理を楽しむのも良いかもしれません。ダイナーのランチセットもお得です。

項目金額(ドル)金額(円)
デリのサンドイッチ$8約1,100円
ピザ(一切れ)$2~3約280~410円
格安屋台の一皿$2~5約280~690円
ホットドッグ$3~5約410~690円
ダイナーのランチセット$9~約1,240円~

ディナー

ダイナーを利用すれば、夕食でも2,000円とかからずに食事をすることができます。レストランでは中華系が比較的安いものの、カジュアルなレストランでも1食4,000円前後かかります。

項目金額(ドル)金額(円)
ダイナーのディナーセット$11~約1,520円~
中華系レストラン$24~35約3,310~4,830円
カジュアルレストラン(前菜・メイン・デザート)$30~60約4,140~8,280円
ステーキハウス$60~100約8,280~13,800円
高級レストラン$375約51,700円~

カフェ・ファーストフード・ミネラルウォーター

やや高いものもありますが、カフェやファーストフード、コンビニエンスストアの物価は基本的に日本とそれほど変わらないようです。

項目金額(ドル)金額(円)
ビッグマック$4.95約680円
バーガーセット(フレンチフライ・ドリンク付き)$5~7約690~970円
コーヒー(スターバックス)$2~2.5約280~340円
コーヒー(デリ・コンビニ)$1~1.5約140~210円
缶ジュース$1約140円
500ml入りのペットボトルジュース$1.5~2約210~280円
ミネラルウォーター$1.5約210円~

交通費

観光の移動費についてはニューヨークは日本よりも安い場所です。地下鉄は1回券、バスは乗車距離に関わらず料金が市内一律$2.75(約370円)なので、長距離の移動ほどお得になる仕組みです。

移動距離が短い場合はかえって割高になってしまうので、1~2区画の距離なら街の風景を楽しみつつ歩くのがおすすめです。

地下鉄

ニューヨークの地下鉄は日本と違い、24時間365日運行しています。終電を気にする必要がありません。

昔は「ニューヨークの地下鉄は治安が悪い」と言われていましたが、今ではそれが改善され観光客でも利用しやすくなっています。

項目金額(ドル)金額(円)
地下鉄1回券$3約410円
地下鉄1回券(メトロカード利用)$2.75約380円
Unlimited(乗り放題)7日間$33約4,510円
Unlimited(乗り放題)30日間$127約17,500円

バス

バスは、地下鉄で使うのと同じメトロカードで運賃を支払います。乗り放題の「Unlimited」カードも発行できます。

バス運賃は小銭またはメトロカードで支払います。紙幣は使えないので注意してください。

通常のバスのほか急行のエクスプレスバス、一般車両が通らないレーンを運行し移動時間を短縮できるセレクトバスなどもあります。

セレクトバスは料金を前払いする方式なので、バス停に設置されている専用機械で先に清算をしておきましょう。

項目金額(ドル)金額(円)
通常のバス(セレクトバスを除く)市内一律$2.75約380円
エクスプレスバス(急行)$6.5約900円
Unlimited(乗り放題)7日間$33約4,510円
Unlimited(乗り放題)30日間$127約17,500円

タクシー料金

街中を走る黄色い車体のタクシー(イエローキャブ)は初乗りが$ 3(約405円)となっています。長らく$ 2.5でしたが昨今の物価高騰を受けて値上がりしました。

とはいえ初乗り料金は約400円なので、日本の観光地に比べるとまだ手ごろな値段と言えるでしょう。

タクシーに乗車する場合は、乗車料金のほかに運転手に支払うチップも必要です。(乗車料金の15~20%程度が目安)

複数人で乗り合わせればお得ですが、乗車の上限人数は4人までです。それ以上は乗車を断られることもあります。

項目金額(ドル)金額(円)
初乗り(最初の1/5マイル(約320m)まで)$3約410円
追加料金(1/5マイルごと)$0.7約100円
ラッシュ時の追加料金(月-金の16:00-20:00)$2.5約350円
深夜料金(20:00 から翌朝6:00までの間の乗車)$1約140円

・空港から市内までのタクシー料金

項目金額(ドル)金額(円)
ジョン・F・ケネディ空港からマンハッタンの料金$70(固定料金)約9,660円

観光・アクティビティ費用

観光スポットの入場料や観劇のチケットの値段を紹介します。

観光スポット

自由の女神像は外からクルーズ船で見て回るツアーや、内部に入れるツアー、ガイド付きツアーなど内容によってチケット料金が異なります。

項目金額(ドル)金額(円)
エンパイアステートビル展望台:$44102階展望台デッキ:$79約6,100円約10,900円
メトロポリタン美術館$30約4,140円
自由の女神像見学$24.5~$74.5約3,380~10,280円

※大人1人あたり

観劇

ブロードウェイミュージカルは演目・座席により鑑賞料金が大きく変動します。人気ミュージカルはチケットが高額で、すぐ売り切れてしまいます。

オペラの鑑賞料金は席によって値段が異なり、平日の公演で一番安い席を選べば約3,000〜4,000円ほどで一流の観劇が楽しめます。

項目金額(ドル)金額(円)
ブロードウェイミュージカル$40~80(人気作品なら$130~350ほど)約5,520~11,040円(人気作:17,940~48,290円)
オペラ鑑賞$25~500約3,450~69,000円


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チップはいつ・どこで・いくら払うべき?

日本人にはあまり馴染みのない文化ですが、チップは簡単に言うと「サービス料」のことです。何かサービスやおもてなしを受けたときに感謝の意味で支払います。

ただ、レストランやホテルでのサービスに対して支払うものなので、ファーストフード店やセルフサービスのお店、またスーパーやショッピングセンター等では支払う必要がありません。

チップは従業員の大切な収入源の一つです。時給+チップで収入を計算している人も多いので、気持ちよくサービスを受けるためにも、チップの支払いは渋らないほうが良いでしょう。

外食時

外食時のチップは飲食代金の15〜20%を目安として支払います。飲食代金とチップのほか、税金8.875%が別途かかることも覚えておきましょう。

ファーストフード、セルフサービス店ではチップを支払う必要はありません。

近頃は、飲食代金にチップの額を予め含んだメニュー表示をしているお店もあります。その場合は「Hospitality included」と書かれているので、確認しておきましょう。

チップの計算は「ダブル・タックス」というように税金8%×2=16%が最低金額とされています。ただ、高級レストランや特別なサービスを提供してもらったときは20%以上支払うのがスマートです。

ホテル・タクシー

ホテルやタクシーを利用したときにもチップが必要です。

タクシーでは乗車料金の15%ほど、ホテルでは荷物を運んでくれたベルボーイに$ 1〜5のチップを渡します。

また、見落としがちですがベッドメイキング係へのチップも必要です。こちらはベッド一つにつき$1〜5程度が目安です。

少し多いなと思うかもしれませんが、日本円でも数百円ほどの金額ですので、あまり気にしすぎる必要はないでしょう。

項目金額(ドル)金額(円)
タクシー$15約2,070円
タクシー(ドライバーに荷物を乗せてもらったとき)$20約2,760円
ホテル(ベルボーイ)$1~5約140~690円
ホテル(ルームサービス)$1~5約140~690円
ベッドメイキング$1~5(ベッド一つにつき)約140~690円

【留学・滞在】長期滞在にかかる費用は?

ここでは長期滞在にかかる費用を紹介します。

食料品

外食ばかりでは費用がかさんでしまいますから、長期滞在ならスーパーやデリで食料品を買って自炊するのがおすすめです。

昨今の世界的なインフレで物価は高めですが、「Costco」「ALDI」「LIDL」など激安スーパーで買い物をすればより食費を抑えられます。

項目金額(ドル)金額(円)
ベーグル1個$1~約140円~
バナナ1本$0.25約30円
ヨーグルト1個$1~約140円~
卵(1パック12個入り)$5~6約690~830円
牛乳1リットル$1.2~1.9約170~260円
パン一斤$4.2約580円
ポテトチップス$4.59約630円
ソーセージ1kg$39約5,400円
トマト1kg$6.3約870円
玉ねぎ1kg$3.9約540円
オレンジ1kg$5.2約720円
ボトルビール0.5リットル$8約1,100円
ミネラルウォーター$1.7約230円

家賃

ニューヨークでは家賃が毎年高騰しており、1年間で10%値上がりをすることも珍しくありません。

ニューヨークのどのエリアに住むかによっても家賃は大きく変わりますが、最も家賃が高いのはマンハッタンと言われています。小さなワンルームでのルームシェアでも月$1,500はかかります。

賃料の安い場所に住みたいのなら、中心地から離れた場所を選ぶしかありません。以下に挙げるのはエリアごとの家賃の平均額です。

項目金額(ドル)金額(円)
マンハッタン(ルームシェア)$1,500約207,000円
NY市内中心部のアパート(ベッドルーム1つ)$3,700約510,000円
NY市外のアパート(ベッドルーム1つ)$2,300約317,000円
NY市内中心部のアパート(ベッドルーム3つ)$7,000約966,000円

日用品

日用品の価格は以下に挙げる通りです。

項目金額(ドル)金額(円)
バンドエイド$4.29約600円
生理用品$3.99約550円
ウェットティッシュ$1.99約270円
歯磨きセット$2.49約340円
ティッシュ1箱$1.49約210円
トイレットペーパー(4ロール)$4.29約590円
たばこ1箱$10約1,380円

日本に比べてティッシュやトイレットペーパーのような紙類は高価です。

生活に必要なちょっとした雑貨は99セントショップ(日本の100均のようなもの)で揃えれば、日用品のコストをぐっと抑えられます。


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観光・旅行・滞在費用を安く抑えるには?

観光・旅行・留学などの滞在費用を安く抑えるためのコツを紹介します。

旅券やホテルが安い時期を選ぶ

1月下旬〜2月のシーズンはロウシーズンと呼ばれ、航空券やホテル宿泊費などが安くなる時期です。

観光客の少ないねらい目シーズンですが、ニューヨークの冬はとても寒いのでしっかり防寒対策をしていきましょう。

逆に3月初旬~6月、9月~12月は観光客が多く、旅費がかさみやすいので避けるようにしてください。

お得なセットツアーに申し込む

飛行機やホテルを別々に手配するより、全てセットで用意してくれるツアーに申し込んだ方がお得になります。

ツアーの内容によっては、ホテルまでの送迎や観光・アクティビティがセットになっているものもあるので、旅行初心者でもお得に安心して旅行を楽しめます。

外食ではなくスーパーやデリのテイクアウトを利用する

観光・滞在中の出費で一番金額がかさむのは食費でしょう。

特にニューヨークは外食費が高いので、普段はできるだけスーパーで買い物をして自炊をするか、デリで総菜を買うなどすれば節約になります。

デリや屋台のご飯を持ってセントラルパークでピクニックをしてもいいですね。

ニューヨークの物価は高い!予算は余裕を持って設定しよう

昨今の円安やニューヨークの地価高騰といった事情から、ニューヨークの物価は総じて高い傾向にあります。

特にホテルや家賃・外食費などは、意識して節約しないとあっという間に多額の出費になってしまいます。項目ごとに予算を設定し、管理するようにしましょう。

またハイシーズンを避けて旅行をしたり、デリや屋台を利用したりとリーズナブルに旅行を楽しむ工夫も大切です。

ニューヨークは全般的に物価が高いとは言え、交通費は安かったり、一流の観劇を安価で観られたりするなど、ニューヨークならではの楽しみ方もたくさんあります。


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