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大手通信キャリア従業員数5,000名以上カスタマーサポート部門

コールセンターの応対支援AIエージェントを業務に定着

オペレーターの横で、顧客の質問にリアルタイムで回答候補と根拠(社内規程・料金プラン)を提示するAIエージェント。試作では一見正しく動いたが、実際の問い合わせログでは料金条件の取り違えが頻発。3ヶ月の出力の作り込みで誤答を実用水準まで抑え、導入した。

試作から業務に定着させるまでの課題

試作は動く

誰でもここまでは作れる

試作で停止

精度・ガバナンスで大半が止まる

業務で使える

Wizit が担う領域

背景・課題

応対品質がオペレーターの習熟度に依存し、複雑な料金・解約条件の説明で誤案内・保留が多発。生成AIで支援する構想はあったが、過去ベンダーの試作は「デモは動くが実務では使えない」と頓挫していた。

直面していた課題

  • •料金・解約条件など、間違えると顧客トラブルに直結する領域での誤答リスク
  • •社内規程・約款が複数システムに分散し、最新版の参照が困難
  • •応対ログに個人情報を含むため、外部AIにそのまま投入できない
  • •過去の試作が精度・セキュリティ要件をクリアできず業務への導入に至らなかった

Wizitのアプローチ

「実務で誤らない」を最初のゴールに据え、誤答が許されない料金・解約ドメインから着手。評価データセットを実ログから構築し、出力品質を業務水準まで作り込んだ。

進め方の詳細

  • ▸Phase1: 実応対ログ300件から評価セットを作成し、誤答パターンを分類。RAGの検索対象を最新の約款・料金表に限定し、回答に必ず根拠を併記する設計に
  • ▸Phase1: プロンプト・検索・後処理を反復改善し、料金条件の誤答率を評価セット上で導入基準まで低減
  • ▸Phase2: 個人情報マスキングと監査ログを実装、情報システム・セキュリティ部門の導入審査を通過
  • ▸Phase3: 導入後も誤答サンプルを毎週レビューし、回帰テストで品質を維持

主な技術・仕組み

  • 社内約款・料金表に限定したRAG(検索拡張生成)
  • 回答の根拠提示(出典ドキュメント・条文番号の併記)
  • 個人情報マスキング・監査ログ
  • 応対ログを用いた定期点検(回帰テスト)

この事例の仕組み

通話中、オペレーターの横でAIが回答候補と根拠(条文・料金表)をリアルタイムに提示します。

顧客料金・解約の質問オペレーター AIアシスト回答候補+根拠を提示正確な案内質問候補案内

← 図は横にスクロールできます →

誤らせないための作り込み(課題→打ち手)

料金条件の誤案内
回答に必ず根拠(条文)を併記、出典なしは回答しない
最新版の参照
検索対象を最新の約款・料金表に限定
個人情報
マスキング+アクセス制御+監査ログ

試作止まりをどう避けたか

試作で「動く」ことは簡単だった。難しかったのは、料金プランの例外条件で誤る出力を、実ログ評価で1件ずつ潰していく工程。ここに時間とコストの大半を投じ、現場が信頼して使える水準まで引き上げた。

セキュリティ・ガバナンスへの対応

個人情報を含む応対ログを扱うため、マスキング・アクセス制御・監査ログをセキュリティ部門と共同設計。導入の審査要件を満たし、リリース承認を取得した。

成果

項目導入後の状態
料金・解約説明の誤案内評価セット上で導入基準を達成
平均応対時間保留・確認の往復が減少
新人オペレーターの独り立ち期間回答根拠が即座に参照可能に

※ 数値は守秘のため記載していません。代表と参画メンバーがこれまでに携わった、大手企業の AI 導入プロジェクトの件数です。企業名は守秘のため伏せています。

定性的な変化

  • ベテランの暗黙知が回答根拠として可視化され、応対品質のばらつきが縮小
  • 「AIは現場では使えない」という社内の不信感が、実運用の結果で解消した
  • 誤答レビューの仕組みが定着し、品質を維持しながら適用範囲を拡大できる土台ができた

タイムライン

Phase1 出力の作り込み: 約3ヶ月 → Phase2 セキュリティ審査・導入: 約2ヶ月 → Phase3 定期点検(運用中)

その後の横展開

同じ仕組みを別商材のサポート窓口・チャット応対へ横展開中。

※ 守秘義務により、クライアント名および特定につながる固有情報は伏せています。

同じような課題、ありませんか?

同じ業務の書類やログで、AIでどこまで作れるかを確かめます。

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