インドネシア

バリ島は物価が安いって本当?現在の物価やコロナの影響を解説

バリ島は物価が安いことで知られており、気候も過ごしやすいことから長期滞在や移住を検討する人も少なくありません。しかし、世界情勢により全世界で物価が高騰しつつある現在、バリ島の物価はどのように変動しているのでしょうか?

本記事では、バリ島旅行や長期滞在を検討している人に向けて、バリ島の物価や新型コロナウイルスの影響について詳しく解説します。


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バリ島の物価と通貨

バリ島はインドネシア領なので、通貨は「ルピア」です。日本の物価とどのような違いがあるでしょうか?

日本とバリの物価の違い

バリ島は日本と比較するとかなり物価が安く、日本の3分の1程度だといわれています。もちろん品によっては日本より高いものもあると思われますが、現地で生産・販売されているものであれば日本より高いものはそうないのではないでしょうか。

例えば、日本でバリ島で有名な焼き飯「ナシゴレン」を食べる場合、1,000円近くするお店もあります。バリ島のレストランで食べれば300円以下で食べられるところもあるので、バリ島の物価の安さがうかがい知れますね。

ルピア円の為替相場

為替は日によって変化しますが、2022年1月現在、日本円の1円は約117ルピアとなっています。

バリ島の買い物事情

バリ島は物価が安く、買い物も気兼ねなく楽しめます。現地で手作りされている工芸品(編みカゴなど)も、日本とは比べものにならない価格で売られているので、満喫できるでしょう。

しかし観光客に対しては、スーパーなどを除いて「値段はあってないようなもの」といえるかもしれません。例えば個人店で現地の人と観光客が同じ商品を購入する場合、観光客には高値をつけるところがとても多いです。値切ることで安くしてもらえることも多いので、個人店や小規模なお店での買い物は「交渉次第」の部分が大きいと思われます。

バリ島の物価における新型コロナウイルスの影響

物価の安さで知られるバリ島ですが、新型コロナウイルスの影響などによってじわじわと物価が上がっているといわれています。

全体的に物価は上昇傾向

バリ島の物価は、コロナ渦以前と比べると上がっています。以下の表を見てもわかるように、飲食物をはじめ日用品も上昇傾向です。

2020年2022年
ミネラルウォーター(アクア)約2,600ルピア(約26円)3,800ルピア(約38円)
ビンタンビール約22,000ルピア(約220円)22,800ルピア(約228円)
エリップス(ヘアオイル)約11,000ルピア(約110円)13,900ルピア(約139円)
アイス マグナム約14,000ルピア(約140円)18,000ルピア(約180円)

バリ島に移住している人も、物価高騰の煽りを受けて帰国する人も増えているのだとか…。

それでもヨーロッパと比較すると物価は安い

物価が上がってきているバリ島ですが、それでも日本やヨーロッパと比較すると物価は格段に安いです。長期滞在の生活費もかなり抑えられるので、リゾートを思い切り満喫したい人におすすめの場所だといえます。

バリ島の物価を日本と比較

バリ島の物価は日本と比較してどのくらい安いのか?日本の代表的な飲食物や交通費などと比較してみましょう。

バリ日本
ミネラルウォーター約26円100円前後
レストラン約495円(老舗レストラン)3,000円(有名レストラン)
カフェ約300円700円前後
マクドナルド約 230円500円前後
タクシー料金約60円500円(初乗り・東京)
ホテル約3,000円〜6,000〜7,000円(エコノミークラス)
日用品(歯ブラシ)約32円200円前後

飲み物や食べ物

飲み物や食べ物の価格は、日本と比較するととても安いです。観光客向けのお店と現地向けのお店で価格帯がかなり変わるので、観光客向けのお店だと高めに価格設定されていますが、それでも安いと感じます。

ビールなどは高めですが、ミネラルウォーターが30円以下、日用品も日本とは比較にならない安さなので、長期滞在を予定している人にはとてもありがたいですね。

レストランでの食事

レストランの食事も、同じグレードであれば日本よりもはるかに安いです。バリで老舗のレストランでも、ミーゴレンが500円前後で食べられます。ヌサドゥアの高級ホテルに入っているレストランになるとそれなりの価格になりますが、日本の高級ホテルに入っているレストランと比べたら、やはり相当安いです。

地元の人に向けたレストランになると、さらに驚くほどの安さになります。お腹いっぱい食べても300円前後のところも多いですし、屋台ではさらに低価格で食事ができます。

カフェでの食事

カフェにおいても、地元のカフェだと相当安くお茶や軽食を食べられます。最近は観光客向けのおしゃれなカフェがたくさんできていて、アボカドトーストのような欧米のメニューが楽しめるようです。そういったお店だと日本とあまり変わらない価格で提供されています。

マクドナルドでの食事

マクドナルドも日本と比較するとかなり安いです。上の表に記載している価格は、なんとセット価格。バーガーとドリンクとチキンで230円前後で食べられますので、日本の半額以下ですね。

メニューも日本とは異なっていますので、ぜひバリのマクドナルドの味を楽しんでみてはいかがでしょう。

電車代

バリ島には鉄道が通っていないため、観光で移動する際にはホテルやお店の送迎バスを利用するか、タクシーで移動します。

タクシー代

バリ島で有名なタクシー会社は「ブルーバードタクシー」です。初乗りが7,000ルピア(約50円)なので、日本よりも遥かに安価であることがわかります。ほかにもタクシーは走っていますが、ぼったくりタクシーもあるので注意が必要です。ブルーバードタクシーは比較的安全に利用できます。

ホテル

バリ島の宿泊施設は、安価なヴィラから高級ホテルまで実に幅広いです。平均的なホテルであれば1泊3,000円以下で泊まれるところも多いので、宿泊費もかなり安いといえるでしょう。

ただし、エリアによって料金は変わってきます。人気エリアの「クタ」は、1泊2,000円前後で泊まれるホテルが多いのに対し、同じく人気エリアの「ジンバラン」は1泊7,000円前後のところが多いです。

対して安全なリゾートエリアとして知られる「ヌサドゥア」は、1泊3,000円から泊まれるホテルもあります。エリアやグレード、予算に合わせてホテルを選べるのは便利ですね。

日用品

バリの日用品はとても安いです。日本の商品も販売されていて、それらは高めな価格設定ですが、現地の商品は手頃な価格で購入できます。長期滞在する際には、地元の人が訪れるスーパーで日用品を買い揃えればかなりの節約につながります。

バリ島の主な観光地とアクティビティの料金は?

以下に、バリ島で人気の観光地やアクティビティの料金をご紹介します。

バリ島の主な観光地と入場料

ウルワツ寺院大人:50.000ルピア/子供:30.000ルピア
タナロット寺院大人:60,000ルピア/子供:30,000ルピア
ランプヤン寺院20,000ルピア(お布施)
ゴア・ガジャ遺跡15,000ルピア

バリ島の主なアクティビティ

ダイビング10,000円前後
シュノーケリング4,000円前後
クルージング12,000円前後(食事付き)
バギーライド10,000円前後
エレファントライド10,000円前後
ラフティング5,000円前後
スパ4,000円前後
カーチャーター5,000円前後

バリ島の渡航に必要なお金はどれくらい?

バリ島に旅行や留学で滞在する際には、どのくらいの予算を考えておけば安心でしょうか?以下に解説します。

旅行費

日本からバリ島までの航空券は、シーズンによって価格が大きく変わってきます。シーズンオフであれば、4万円台から販売されていますが、オンシーズンだと10万円を超えるので、かなりの幅があると考えておきましょう。

宿泊施設については先にも触れていますが、安くあげようと思ったらドミトリーを利用すると400円前後で宿泊できるところもあるので、とてもリーズナブルです。節約しながら旅行も楽しみたい場合は、安いホテルとよいホテルを移動しながら宿泊するのもよさそうですね。

食費もとても安いです。屋台での食事は200円ほどで1食食べられるので、かなりの節約になります。高級レストランでも2人で3,000円ほどあればお腹いっぱい食べられるなど、食費は工夫次第でいろいろな料理を楽しむことができるでしょう。

そのほか、お土産品なども安価で購入できます。海外ブランドなどはそれなりに高いですが、地元の工芸品は1品1品手作りで400円ほどと、とても安いです。ただし、先にも触れていますが、観光客には高値をつけてくるお店がとても多いので、相場よりも高いと感じたら値切らないと高値で買わされてしまいます。

バリ島での買い物は値切りとセットだと考えておいたほうがよいかもしれません。

留学費

バリ島は温暖な気候と物価の安さから、留学先として検討する人も多いです。主に語学留学となり、ほかの国よりも安価な費用で滞在できます。

バリで語学留学を提供している企業では、学費と滞在費をセットにしているところも少なくありません。1ヶ月の短期留学では、学費と滞在費を合わせて20万円前後のプランを提供しているところがあります。しかもマンツーマンレッスンでこの価格なので、破格ですね。

加えて、海外旅行保険が2万円ほど、現地での生活費が1ヶ月分で6万円ほどと考えておけば、十分生活できます。航空券を別として、30万円あれば充実した短期留学ができるでしょう。ちなみに、グループ授業であれば学費をさらに抑えられます。


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バリ島を低予算で楽しむコツ

物価が安いバリ島ですが、さらに費用を抑えて長期の滞在を楽しみたい人に向けて、バリ島での節約方法をご紹介します。

ツアーと個人手配はどっちがお得?

4泊6日などの旅行であれば、ツアーのほうが手頃な料金に設定されているケースが多いです。ただし、宿泊先が一箇所であることがほとんどなので、バリ島をあちこち回りたい人にとっては不向きかもしれません。

1ヶ月以上の長期滞在であれば、個人手配のほうが宿泊費を大幅に抑えられるため、お得だといえます。ただしオンシーズンはチケット代がかなりたかいので、費用を抑えたいのであれば、ツアーでも個人手配でもオフシーズンを狙うのがおすすめです。

ホテルよりも街ナカのほうが何かと安い

バリ島以外の場所でもいえることですが、ホテルの中よりも街に出るほうが食事やお土産など、すべてにおいて費用を節約できます。特に食事はホテル内のレストランと地元の人が利用するレストランでは大きな差がありますので、節約したい場合は街ナカのお店を利用しましょう。

先にも触れていますが、レストランではなく屋台の食事はさらに安いです。あちこち食べあるいて、お気に入りの屋台を見つけるのも楽しそうですね。

長期滞在ならキッチン付きの宿泊施設がおすすめ

バリは外食がかなり安いので、自炊しなくても食費がたくさんかかってしまう心配はありません。しかし、より節約したいのであればキッチン付きの宿泊施設を利用して、自炊をするのもひとつの方法です。

バリ島は温かいということもありフルーツがおいしく、安く販売されています。例えば、日本でパパイヤは600円以上とかなり高いですが、バリ島では200円ほどで購入できます。朝食は手軽にフルーツで済ませて、ランチやディナーは屋台やレストランで…などとメリハリをつけることで、節約しながらバリの食事を楽しめるでしょう。

バリでお金を使うときのポイント

バリ島に限らずですが、海外に滞在するときは食事や買い物など、何かとお金を使います。バリ島でお金を使うときのポイントについて、以下にご紹介します。

両替をする場所によってレートが変わる!

ちなみに、バリ島旅行では日本円をルピアに両替しますが、両替所によってレートが変わってしまうので注意が必要です。日本の空港で円をルピアに両替するのは、もっともレートが低くなってしまいます。

両替をする際には、バリ島についてから現地の空港で最低限の両替を行い、あとはバリの街ナカにある両替所で両替をするのがもっともレートが高いです。また、土日祝日はレートが下がりますので、両替は平日に行うことをおすすめします。

クレジットカードはマストだが現金も必要

バリ島は個人で運営している小さいお店がたくさんありますが、最近はかなり開拓されてアウトレットや大きなショッピングモールも多いです。こうしたお店ではクレジットカードを利用できますが、個人店や屋台では現金が使用できないところもあります。

ヨーロッパのようにキャッシュレス文化が進んでいるわけではないので、ある程度の現金は持っておくようにしましょう。ただしひったくりなどのトラブルも多発しているため、あまり多額の現金は持ち歩かないほうが賢明です。

円が使えるお店もある

バリ島の通貨は「ルピア」ですが、実はバリ島の財政種丹生の3分の2は観光収入。そのため、円で支払うことができるお店がたくさんあります。もしもルピアの持ち合わせがなくても、円で支払うことができる可能性があるのでお店に確認してみましょう。

ただし円で支払う場合、手数料が加算されていることが多いので、本来の価格よりも支払う金額が高くなってしまうため、この点は注意が必要です。

キャッシュレス決済は使える?

バリでは、日本で使用されているペイペイやQUICPayといったスマホ決済は使用できません。GooglePayが使用できるところもあるようですが、基本的にはクレジットカードか現金での決済になると考えておきましょう。

ただ、バリで使用されている電子マネーがあり、そちらをスマホにインストールすることでキャッシュレス決済を利用できます。代表的な電子マネーには「GoPay」、「OVO」、「DANA」などがあり、提携のお店で利用できます。

バリ島の物価はまだ安い!滞在するなら今!?

バリ島の物価はじわじわと上昇傾向にありますが、日本と比較したらまだまだ安いといえます。宿泊費もかなり安いので、リゾートを満喫したい人におすすめの地域です。今後さらに物価が高くなる可能性がありますので、長期滞在をするなら今がチャンスかもしれません。海外への入出国が緩和されている時期に、ぜひバリ島でリゾートライフを楽しんではいかがでしょうか。


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