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ジャカルタの治安を徹底解説!安全に滞在するポイントも

外務省の「海外安全ホームページ」によると、ジャカルタ首都特別州をはじめとする各地において、政治や宗教、人種、労働・社会問題などに関する大小さまざまな抗議デモ等が発生しています。

直近でデモが発生したという情報は掲載されていませんでしたが、今後もデモや集会が起こり、暴動へと発展してしまう可能性があるとの記載がありました。(2023年4月18日現在)

海外安全ホームページ

これからジャカルタに滞在する予定のある人で、治安状況に不安を抱いている人は多いのではないかと思います。そこで本記事では、ジャカルタの治安状況と滞在する上でおさえておきたいポイントについて解説します。

ジャカルタの治安状況

ジャカルタを含めたインドネシアは、定期的にデモや暴動が発生するため、滞在に不安を抱く人は多いのではないでしょうか。

ジャカルタでは定期的に自爆テロなどのテロ事件も発生しているため、治安状況は常にチェックが必要です。

テロ情勢

ジャカルタでは直近で発生したテロ事件はないものの、2016年1月に発生したジャカルタ中心部における爆弾テロ事件をはじめ、2017年5月に発生した東ジャカルタのバスターミナルにおける自爆テロ事件、2021年3月の南スラウェシ州マカッサルのキリスト教会における自爆テロ事件など、定期的にテロ事件が発生しています。

テロ事件だけでなく、デモが頻繁に起こる地域でもあります。2022年9月に燃料価格の引き上げに反対するデモが連日発生して交通規制が入るなど、デモによる被害にも注意が必要です。

地域の治安情勢

インドネシアの首都であるジャカルタは、現在急成長中の年でもあります。インドネシアの中心に位置することもあり、高級ホテルやレストランが立ち並ぶ地域です。こうした富裕層向けのエリアでは比較的治安がよく、安全に歩けるエリアだといえます。ただし、スリなどの犯罪は多発していますので、注意が必要です。

ジャカルタの富裕層向けのエリアから少し外れて裏道に入ると、治安の悪い地域もあります。未開発地区ではスリはもちろん物乞いなども多いため、夜の1人歩きは危険を伴う可能性があります。

特に、ジャカルタの中には電灯が足りていないところが多く、明るい場所とは対象的に真っ暗なエリアもあります。なんとなく歩いていて暗いエリアに入ってしまったときに危険の可能性があるのは、ジャカルタ以外の国でも同じです。暗いエリアの1人歩きは避けましょう。

インドネシアの治安状況

インドネシア全体での治安は悪い方ではありません。インドネシア在住の日本人は、平成30年の時点で2万人近くに上っています。この点からも、日本人が積極的に渡航を控えるほど治安が悪い国ではありません。

参考:外務省 海外在留邦人数調査統計 平成30年要約版

ただし、海外安全ホームページではインドネシアの危険レベルは1(十分注意が必要というレベル)となっていますので、安全に行動できるエリアとそうでないエリアを把握し、危険とされるエリアでは常に安全を意識することが重要です。

ジャカルタで治安の悪いエリアは?

治安が悪いとされるエリアを理解しておくことで、危険を回避できる可能性が高くなります。以下に、ジャカルタで治安が悪いとされるエリアについて解説します。

コタ

コタ地区は、ジャカルタ北部にある華人(移住先の国籍を取得した中国系住民)が多い繁華街です。チャイナタウンなだけあり、手頃な価格で食べられる中華料理のお店や、中国寺院をはじめとする観光スポットがたくさんあります。

見どころと観光客が多いエリアですが、売春宿やナイトクラブがあり、場所によってはドラッグの売買が横行していることがあります。こうしたエリアは夜間の1人歩きは危険です。また、コタ地区からさらに北側はスラム街なので、近づくのは避けましょう。

また交通マナーが悪いエリアとしても知られており、横断歩道を渡っているときに車が飛び込んでくる可能性があります。大通りを渡るときなどは特に注意してください。

タムソン通り

タムソン通りは、ジャカルタの中心部にあります。銀行や各国の大使館、高級ホテルが集まるエリアで、治安が非常に悪いというわけではありません。しかし旅行者を狙った強盗事件が発生しているエリアなので、徒歩での移動は注意が必要です。ジャカルタ市内を移動する際には、タクシーや車での移動が安全です。

モナス周辺

モナス周辺は、ジャカルタ住民の憩いの場として知られています。普段は比較的治安の良いエリアですが、デモや集会がよく行われています。過去に爆弾テロも発生しました。

テロはバスターミナル、鉄道駅、サッカー場、市場など人が多く集まる場所で起こります。訪れる必要がないのであれば、近づかないようにしてください。

ジャカルタのデモ情報は日本大使館のホームページで確認できます。

参考:在インドネシア日本国大使館

ブロックM

ブロックMは、ジャカルタ南部のムラワイ通りにある和食レストランやカラオケなどのお店が連なるエリアです。旅行者が多く集まることから、スリやぼったくりが横行しています。特にカラオケなどは深夜まで楽しむこともあるので、これらの犯罪には注意が必要です。

ジャカルタで気をつけたい犯罪と注意点

安全にジャカルタ滞在を楽しむために、どんなシチュエーションでどのような犯罪に注意すればよいでしょうか。

買い物

ジャカルタでの買い物で気をつけたいことは、ぼったくりや子どもの誘拐です。子どもを連れて買い物をするときは、必ず手をつないで移動するか、目の届かないところで遊ばせないように注意してください。

デパートでの買い物はあまり危険性はありません。ただし、市場や出店などでは旅行客に向けたぼったくりが多いので注意が必要です。相場よりも高い金額を提示されるほかにも、おつりをごまかされるなどの被害を受ける可能性があります。

タクシー利用

ジャカルタで正規の営業をしているタクシー会社を利用する場合は、比較的治安がよいと考えて差し支えありません。遠回りされることもなく、安心して利用できるでしょう。日本と比較するとタクシー料金が安いので、治安面を考慮しても、タクシーでの移動はおすすめです。

ただし、タクシー会社を装った正規の営業をしていない車や、個人タクシーなどは注意が必要です。旅行客や外国人だとわかるとぼったくりをしたり、遠回りをするなどの行為を行っていることがあるので、必ず正規のタクシーを利用するように注意してください。

真夜中に流しのタクシーを使わない、施設でタクシーを呼んでもらう、配車アプリ(Grab)を使うなど、正規のタクシーを使うようにしましょう。

ひったくり

インドネシアは近年積極的な発展を見せている国で、ジャカルタの経済成長も著しいといわれています。しかしまだまだ貧困層が多く、旅行客を狙ったひったくりは日常的に発生しています。

財布を手に持ったまま移動したり、バッグなどをきちんと抱えていないとひったくり被害に遭う可能性があるため、貴重品の管理はしっかり行いましょう。

スリ

ひったくりにも注意が必要ですが、人の多いエリアを歩いているときに多発しているのが

「スリ」です。駅などの混雑している場所ではスリが発生しやすいので、やはり貴重品の管理はしっかり行う必要があります。

デモ・テロ

ジャカルタでは、定期的にデモが行われています。以前行われたデモは数1,000人規模と大変大きく、巻き込まれるとケガをする危険性があります。デモについては先にも紹介している通り、大使館のホームページに情報が記載されていますので、そちらを参考にするとよいでしょう。

テロにおいては、いつどこで発生するかわかりません。ただし、先に解説したとおりジャカルタ中心部では自爆テロが何度も起こっています。人通りが激しいなど、テロを起こす場所には共通点があります。過去にテロが発生しているエリアや場所を把握してください。

ジャカルタ滞在時に押さえておくべきポイント

ジャカルタ滞在時に気をつけたい点は、主に以下の3つです。

  • パスポートは常に持ち歩く
  • 夜の1人歩きを避ける
  • 常に危険を意識して行動する

以下に、これらのポイントについて詳しく解説します。

パスポートは常に持ち歩く

どの国に滞在する際も同様ですが、パスポートは常に持ち歩きましょう。特にインドネシアは、30日以内の観光が目的で滞在している場合はビザが不要となったため、滞在中のパスポート帯同が義務付けられています。

パスポートの帯同においては警察が定期的に取り締まりを行っており、パスポートを持っていない場合には罰金を支払わねばならないケースも少なくありません。大事になると、出国管理事務所に連行されることもあるので、パスポートはどこに行く際にも必ず持参するようにしましょう。

夜の1人歩きは避ける

ジャカルタに限らず、海外での夜の1人歩きは危険が伴います。ひったくりなどの被害も暗くなってからの方が多くなりますし、強盗などの被害も報告されているようです。女性はもちろん、男性も夜1人で歩くことは避けましょう。

ジャカルタは、繁華街のレストランやバー、それ以外にも、夜の街を楽しめる施設がたくさんあります。観光であれば、現地のレストランで食事を楽しみたいという人も多いでしょう。複数人であれば、ひったくりなどに気をつければ危険は少ないですが、1人だとどうしても治安に不安があります。

また、日中を含め狭い路地裏などを1人で歩くことも好ましくありません。人通りの少ない場所は犯罪が起こりやすくなります。治安がよいとされるエリアでも、路地裏を探索するときは複数人で行うように意識しましょう。

常に危険を意識して行動する

スリやひったくりにおいては、常に被害に遭う可能性を考えて貴重品をしっかり管理することで予防することができます。デモにおいても情報を得ることで予防することが可能です。

以前と比べるとデモやテロが発生する頻度は少なくなってきています。しかし、政情不安や宗教対立を抱えたインドネシアにおいて、テロを完全に防ぐのは難しいでしょう。

いつどこで起こるかわかりませんし、起こるときは突然です。情報を収集して予防に努めてください。外務省は海外安全ホームページ、海外安全情報配信サービス「たびレジ」、報道で情報を取得することを推奨しています。

治安は改善しつつあるジャカルタ

ジャカルタをはじめとするインドネシアは、これまで治安の悪いイメージがありました。今も犯罪や事件が発生する頻度は日本よりも多いものの、昔と比較すると治安はよくなっているといわれています。治安の悪いエリアや場所、時間帯などに気をつけることで、ジャカルタ滞在をより快適に楽しむことができるでしょう。

ジャカルタ滞在時にガイドを利用することで、より安全かつ快適にジャカルタを満喫できます。また、ジャカルタをはじめとするさまざまな国の旅行情報を配信しています。海外旅行や留学など、海外に滞在する予定のある人に役立つ情報が満載ですので、ぜひこちらもご覧ください。


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