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グアムの物価は高くなった? 人気観光地の滞在費や食費・宿泊費を徹底解説

日本で初めて誕生した旅行会社の日本旅行の調査によると、2023年に行きたい海外の旅行先ランキングでグアムは第10位でした。日本人の定番観光地として、ハワイとともに不動の人気があります。

成田空港からのフライト時間は4時間程度。アクセスしやすく、ダイビングや水上バイクなどのマリンスポーツが楽しめます。1年を通して気温は24℃から30℃と、常夏でいつでもリゾート気分を味わえるのも嬉しいポイントです。

注意したいのは、グアムがアメリカ領の島で、米ドル(以下:ドル)が流通していること。円安が進行する今、グアムの物価が気になります。この記事では、グアムの物価を日本と比較してわかりやすく紹介する他、アクティビティに必要な料金について解説します。

円安で米ドル圏のグアムは物価が上昇

2022年に日本は空前の円安に見舞われました。これは日本が金融緩和を継続しているため。アメリカやヨーロッパでは利上げに動いています。

利上げが行われると、貨幣の需給バランスが崩れます。金利が高くなると、通貨の流通量は少なくなると言われています。ドルやユーロがその状態で、流通量が減ると価値が上がります。

その一方で、日本は金融緩和を続けています。流通量が多いため、ドルやユーロに対して価値が低くなります。こうして円安が進行します。

日本銀行は金融緩和継続の意向を示しているため、円安はしばらく継続すると予想されています。

グアムの物価が高いと感じる理由

グアムで流通しているドル高が、物価が高いと感じる理由の一つです。2022年11月ごろは1ドル150円で推移していました。その後、やや円高が進行して135円前後となりました。

アメリカが本格的な利上げを行う前は、1ドル100円~110円程度でした。仮にホテルの宿泊費が1泊100ドルだったとすると、100円の時代は10,000円。150円の時代は15,000円です。

為替相場の変動は激しく、グアムに行くタイミングで円安が進行していると、想定していたよりもお金がかかったということもあるでしょう。

また、グアムは生活必需品のほとんどをアメリカから輸入しています。そのため、アメリカ本土よりも価格が高くなる傾向があります。アメリカはエネルギー価格の高騰や、輸送費の高止まりでインフレが進行しています。

グアムの物価高は、アメリカ以上であることにも注意してください。為替の影響がなかったとしても、グアムの物価は日本よりも高いと考えて間違いありません。

グアムのハイシーズンとオフシーズンは?

グアムの旅行者の7割が日本人だと言われており、夏休みやお盆休み、ゴールデンウィークなど、日本で長期休暇を取りやすい時期は渡航費が高い時期になります。

気候の面では、12月から5月の乾季がベストシーズンでしょう。6月から10月は雨季にあたり、突発的なスコールに見舞われることがあります。

渡航費が安い時期は、1月中旬から3月中旬(年始休暇以降から春休みまでの間)、5月中旬から7月初旬(ゴールデンウィーク以降から夏休み前)、9月から12月初旬(夏休み以降から年末休暇の前)の3つに分けられます。

グアムの基本情報を抑えよう

グアムと日本の時差は1時間。グアムが1時間早く進んでいます。成田、名古屋、大阪、福岡の各空港から直行便が飛んでいます。

平均基本は26℃で、1年を通して海で泳ぐことができます。雨季でも、梅雨のように雨続きになることは少なく、通り雨程度です。

水道水を飲むこともできますが、ミネラルウォーターをおすすめします。現地の人もあまり水道水は口にしません。

グアムと日本の物価を徹底比較

次にグアムと日本の物価を比較しましょう。1ドル135円で計算しています。

食事

比較がしやすいものとして、マクドナルドのビッグマックセットでグアムと日本を比較します。グアムのビッグマックセットは5.99ドル(807円)です。日本はランチのビッグマックセットが650円。やはり、グアムはやや高くなっています。

平均的な食事をまとめたものが、以下の表です。

グアム日本
朝食1,300円~2,000円~1,000円
昼食2,000円~2,700円500円~1,200円
夕食4,000円~7,000円3,000円~5,000円

一般的なレストランで食事をした場合の料金の比較です。

例えば、グアムの一般的なホテルでビュッフェ料理を食べると、40ドル(5,400円)前後が普通です。日本のホテルであれば、同クラスのビュッフェを4,000円から5,000円で楽しめるでしょう。

宿泊費用

次にホテルの宿泊料金の比較です。

グアムは日本の家族連れの観光客が多いことから、ファミリー向けのホテルが数多くあります。

ラグジュアリー系のホテルだと、「ウェスティンリゾートグアム」や「デュシタニグアムリゾート」が挙げられるでしょう。どちらも宿泊費は10万円を超えるのが普通です。

グアム日本
リーズナブルなホテル(日本のビジネスホテルクラス)10,000円~15,000円6,000円~10,000円
スタンダードなホテル(日本のシティホテルクラス30,000円~40,000円15,000円~20,000円
ラグジュアリーホテル100,000~60,000円~

交通費

タクシー料金は日本と比べてやや割高です。

グアム日本
タクシー初乗り864円(初乗り料金2.4ドル+最初の1マイル(1.6km)4ドル)410円

気を付けたいのが、不法タクシーが存在すること。グアムのタクシーはナンバープレートに「TXI」の表記があります。

運転席と助手席のドアに運転手名または屋号、車両ナンバーが表記されています。

不法タクシーは営業許可証を持っておらず、万が一事故が発生した場合に乗客に不利益が生じる恐れがあります。決して乗らないようにしてください。

日用品

日用品は日本よりもお得だと感じるものもあります。

グアム日本
歯ブラシ135円110円
シャンプー269円550円

グアム行きの航空券はいくら?

旅行全般に言えることですが、オフシーズンの方がチケットは安くなります。グアムは気候が比較的安定していることから、価格面だけを考えるとオフシーズンの旅行が断然お得です。

ハイシーズン

ハイシーズンに東京発片道1名分で、100,000円から250,000円が平均的な価格帯です。

オフシーズン

オフシーズンは50,000円から100,000円程度です。

直行便は価格が高くなりがちなので、費用を抑えたいのであれば、乗り継ぎ便を使うのが良いでしょう。

3泊4日のグアム旅行の費用シミュレーション

ハイシーズンにグアム旅行をした場合のシミュレーションをしてみましょう。3泊4日で、以下のような行程の旅行だったとします。

1日目:東京の空港からグアムに移動し、ビーチで過ごした後にホテルに宿泊
2日目:パラセーリングと水上バイクを楽しむ
3日目:ウォーターパーク「パシフィック アイランド クラブ」で過ごす
4日目:グアムから東京の空港に移動

渡航費:200,000円×2=400,000円

ホテル代:スタンダードなホテル30,000円×3=90,000円

パラセーリング:10,000円

水上バイク:10,000円

ウォーターパーク:15,000円

食事代:2日目と3日目の食事代(10,000円×2)+1日目と4日目の半日分(5,000円×2)=30,000円

合計:555,000円

その他、細かな交通費やお土産代が発生して、600,000円程度になります。

ハイシーズンのチケット代が最も高くなるので、オフシーズンであれば、200,000円程度安くすることが可能です。足を運ぶタイミングが価格においては最も重要です。

グアムを思う存分楽しむ過ごし方は?

グアムは海という最大の観光資源がありますが、世界遺産に認定されているような建造物・観光スポットはありません。従って、マリンスポーツや島巡りが主要なアクティビティになります。

グアムで人気のアクティビティを紹介します。

グアム3大ウォーターパーク

グアムはウォーターパークが充実しています。ウォーターパークとは、ホテルに併設されたプールのことで、スライダーやボディボードなどを楽しむことができます。ホテルの宿泊者は無料で利用できます。宿泊者以外も料金を支払って利用することが可能です。

グアムには3大ウォーターパークがあります。

  1. パシフィック アイランド クラブ
  2. オンワードビーチリゾート
  3. ターザ

パシフィック アイランド クラブは泳げる水族館、シュノーケリング、カヤック、パターゴルフなど、豊富なアクティビティが揃うおすすめのウォーターパークです。

レンタカーで島を巡ろう!

レンタカーも充実しています。価格はヤリスのようなファミリーカーで、条件にもよりますが1日10ドル(1,350円)程度。南国の空気を楽しむオープンカーや大型のバンタイプを借りると、価格は1日10,000円程度まで上がります。

グアムは国際免許の手続きが不要で、日本で取得した運転免許証で自動車に乗ることができます。海外で海岸線をドライブするのは、特別な気分を味わえます。

交通ルールはレンタカー会社がパンフレット付きで説明してくれるので、よほど運転に自信がない人以外は心配はいりませんん。

買い物をするならここで!

ショッピングする場所も豊富にあります。

「Ross Dress For Less」はアウトレットショップで、洋服やインテリア雑貨などが定価の半額以下で販売されています。主要なホテルから無料のシャトルバスを運行しています。

「Kmart」はアメリカを代表する百貨店型の小売店。日用品から食料品などが所せましと並んでいます。ばら撒き用のお土産を買うのに最適なお店です。

「T Galleria Guam by DFS」はグアム最大級の免税店。ハイブランドのバッグや化粧品などを安く買うことができます。

グアムでおすすめのアクティビティと料金の紹介

アクティビティにかかる料金を紹介します。取り扱う会社によって料金は異なるため、大まかな金額だと考えてください。

パラセーリング

パラセーリングはボートにパラシュートを繋いで空を飛ぶもの。50メートルほどの高さから、グアムの絶景を眺めることができます。

飛行時間は5分前後です。料金は10,000円が目安です。

パラセーリングは、稀に海面に叩きつけられるなどの事故が発生します。契約書にサインした場合、すべて自己責任となるので、その点には注意してください。

水上オートバイ

グアムでは水上バイクの免許が必要ありません。簡単な講習を受けるだけで、誰でも乗ることができます。

60分のレンタルで15,000円程度が一般的な料金です。

シュノーケリング

グアムは海の透明度が高く、カラフルな魚やサンゴの姿を楽しむことができます。遠浅の海のため、子供でも安心してシュノーケリングに参加しています。必要なセットがついており、日本語のインストラクターがサポートしてくれるツアーがほとんどです。

料金は10,000円程度です。

シュノーケリングはインストラクターの質が楽しさを左右します。慣れている人は、高確率でウミガメなどの珍しい生き物の場所に連れて行ってくれます。

ダイビング

シュノーケリングでは物足らないという人には、ダイビングがおすすめです。ライセンス不要の体験ダイビングがあり、初心者でも参加できます。

体験ダイビングは、重い機材を背負う必要がなく、経験豊富なインストラクターのサポートのもとで深い海でのダイビングを楽しみます。

10,000円から20,000円程度です。

アクアウォーク

アクアウォークは潜水服を着て海底を水中散歩するというものです。メガネやコンタクトをしたまま、気軽に参加できます。顔も濡れないため、子供でも楽しめます。

料金は10,000円以下のものがほとんどです。

フィッシング

グアムでのボートフィッシングには2つの種類があります。1つはトローリングで大きな魚を狙うもの。もう1つは底釣りで小さな魚を狙うものです。

カジキマグロのような大物を狙うトローリングは70,000円~100,000円はかかります。底釣りであれば、10,000円かからないくらいでしょう。底釣りは家族でも参加しやすい人気のアクティビティです。

イルカウォッチング

イルカウォッチングは簡単なツアーを用意している会社がほとんどです。他の参加者と一緒にボートに乗り込んでイルカがいる場所へと案内します。

料金は7,000円程度です。

グアム旅行で抑えるべきポイント

グアム旅行に行く前に、改めて確認したいポイントを解説します。

入国制限は?

グアムは2022年12月時点で、観光目的の外国人を受け入れています。入国に必要なものは以下となります。

  1. パスポート
  2. 日本政府発行のワクチン接種証明書
  3. グアム電子税関申告書
  4. (日本航空/チェジュ航空を利用の場合)宣誓書

新型コロナウイルス関連のニュースは日々変化しています。必要な書類は行く前に必ず確認してください。

グアムの時差

グアムは日本よりも1時間早く時間が進んでいます。時差はほとんど感じられず、快適に過ごせるでしょう。

グアムまでは飛行機で何時間?

羽田空港・成田空港からの飛行時間は4時間程度です。東京から沖縄に行くと約3時間かかります。グアムの飛行時間は、沖縄とそう変わりません。

関税はかかる?

輸入品については関税がかかりません。

なお、消費税はありませんが、店舗によっては売上税6%を徴収するところがあります。売上税は徴収方法が事業者に任されているため、店舗によってバラつきがあります。

その他、ホテル税11%が別途発生します。

グアムの治安

グアムの治安は良いとされていますが、置き引き、窃盗などの観光客がターゲットになる犯罪はあります。宿泊は名の知れたホテルで行うことをおすすめします。

グアム旅行はホテルとアクティビティで必要な費用が決まる

グアム旅行はハイシーズン、オフシーズンを使い分けて行ってください。必要な料金は大きく変わります。

現地では、どれだけアクティビティを行うかもポイント。水上バイクやシュノーケリング、ウォーターパークなど、どれも10,000円から20,000円程度かかると考えておきましょう。


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