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「安くて近くて美味しい」が魅力の韓国旅行。 しかし、最近訪れた人からは「思ったより安くない」「日本と変わらないかも?」という声も聞かれます。 実際、韓国の物価上昇率は高く、かつてのような「激安天国」ではなくなりつつあるのが2025年の現状です。
とはいえ、交通費や外食の一部など、日本より圧倒的に安い分野もまだまだあります。 本記事では、現在のソウルのリアルな物価事情を、食事・交通・宿泊・ファッションなどの項目別に日本と比較しながら解説します。
ソウルの夜景
1. 韓国の物価:日本との比較総評
結論から言うと、「日本とほぼ同じ」と考えておくのが無難です。 項目によっては日本より高いもの(カフェ、パン、フルーツ)もあれば、安いもの(交通費、大衆食堂、コスメ)もあります。
2. カテゴリ別詳細:リアルな価格表
① 食費:外食は二極化
- カフェ: 日本より高いです。
- アメリカーノ: 5,000〜7,000ウォン(約550〜770円)
- オシャレなカフェのケーキ: 8,000〜10,000ウォン(約880〜1,100円)
- 大衆食堂(粉食店など): 安いです。
- キンパ(海苔巻き): 3,000〜4,500ウォン(約330〜500円)
- クッパ・チゲ類: 9,000〜12,000ウォン(約1,000〜1,300円)
- 焼肉(サムギョプサル): 日本と同等〜やや安め。
- 1人前(150g): 16,000〜19,000ウォン(約1,700〜2,100円)
- ※ただし、韓国は野菜やおかず(パンチャン)が無料でおかわり自由なので、満足度は高いです。
韓国料理のサムギョプサル
② 交通費:圧倒的に安い!
韓国旅行の最大の味方は交通費の安さです。ここは日本より断然安いです。
- 地下鉄・バス: 初乗り 1,400ウォン(約150円)
- ソウル市内ならどこまで乗っても数百円で収まります。
- タクシー: 初乗り 4,800ウォン(約530円)
- 日本の半額以下の感覚です。深夜の移動や複数人での移動なら積極的に使いましょう。
③ 宿泊費:ソウル中心部は高騰中
- ゲストハウス: 1泊 3,000円〜5,000円
- ビジネスホテル(東横インなど): 1泊 8,000円〜12,000円
- 高級ホテル: 1泊 30,000円〜
- 明洞(ミョンドン)や弘大(ホンデ)などの人気エリアは高く、少し離れたエリア(孔徳、永登浦など)にすると安くて快適な宿が見つかります。
④ ショッピング:コスメと服
- コスメ: オリーブヤングのセール(オリヤンセール)期間中は激安です。シートマスク1枚100円〜。
- ファッション: 高速ターミナル(GOTO MALL)などの地下街では、トップスやボトムスが 10,000ウォン(約1,100円) 均一で売られています。縫製はそれなりですが、トレンド服を安く買うなら最強です。
ソウルのショッピング街
3. モデル予算(1日あたりの目安)
- 節約派(ひとり旅): 食事₩20,000 + 交通₩5,000 + カフェ₩6,000 + 観光₩10,000 → 合計₩41,000(約4,500円)。
- バランス派: 食事₩35,000 + 交通₩6,000 + カフェ₩10,000 + エンタメ₩25,000 → 合計₩76,000(約8,400円)。
- リッチ派: サムギョプサル+カフェ+タクシー多用+デザート巡りで ₩120,000〜(約13,000円〜)。
韓国の地下鉄と交通IC
4. 2025年韓国旅行の注意点
注意①:キャッシュレス必須だが現金も必要
「WOWPASS」やクレジットカードがあれば大半のお店で支払えますが、以下のような場面で現金(ウォン)が必要です。
- 屋台(ホットク、トッポッキなど)
- 地下街の激安服屋(現金払いだと安くなることあり)
- 交通カード(T-money)のチャージ(駅の券売機は現金のみ)
注意②:カフェでの「1人1ドリンク制」
多くのカフェで「1人1ドリンク注文」が必須です。ケーキを頼んでもドリンクは別で頼む必要があります。
注意③:ホテルでのアメニティ有料化
環境保護規制により、韓国のホテルでは歯ブラシやカミソリなどの使い捨てアメニティの無料提供が禁止されています(有料販売か、持参が必要)。必ず日本から持っていきましょう。
注意④:為替と物価のブレに備える
ウォン高・円安が進むと体感物価が急上昇します。カード決済時のレートと、現金両替のレートをアプリで常に確認しましょう。
5. 季節別の服装・気候のポイント
- 春(3〜5月): 花粉ではなく黄砂・PM2.5に注意。マスクと目薬を用意。
- 夏(6〜8月): 蒸し暑くスコールも多い。薄手+折り畳み傘。冷房が強いので羽織りも必須。
- 秋(9〜11月): 朝晩冷えるが観光ベストシーズン。ライトダウンが便利。
- 冬(12〜2月): 体感温度は東京より厳しい。ヒートテック、手袋、耳当ては必需品。
韓国のカフェ文化
6. エリア別の物価感覚
- ソウル(明洞・江南): 観光価格でやや高め。カフェ文化が発達し価格も上振れ。
- 弘大・延南洞: 若者エリアでカフェは高いが、粉食店は安い。
- 釜山(南浦洞・西面): ソウルよりやや安め。海産物は市場で現金交渉が基本。
- 済州島: レンタカー必須。海鮮は高級店だと東京並み、食堂ならお得。
7. 通信と移動の最新事情
- eSIM普及: 主要キャリアのeSIMが空港到着後すぐに購入・開通可能。物理SIMより割安なプランも多い。
- T-money・WOWPASS: 交通ICとプリペイドカードを1枚で済ませると会計がスムーズ。WOWPASSはそのままウォン現金を引き出せるのも便利。
- 空港アクセス: 仁川空港鉄道(AREX)直通は速いが高め。一般列車やリムジンバスで費用を抑えられます。
8. よくある質問(FAQ)
- Q: チップは必要? → 基本不要。ホテルの荷物運びで₩1,000〜2,000渡す程度。
- Q: 屋台はカード使える? → ほぼ不可。屋台用に小銭を準備。
- Q: 一人ご飯しやすい? → ソルロンタン、クッパ、キンパ店は一人客が多く入りやすい。
- Q: 免税はどう使う? → 合計₩30,000以上でタックスリファンド対象。パスポート提示で手続きを。
まとめ
2025年の韓国は、カフェやホテル代など上昇している部分もありますが、交通費の安さと「おかず無料」の食文化のおかげで、トータルではまだまだお得に楽しめる旅行先です。 アメニティ持参やWOWPASSの活用など、事前準備をしっかりして、賢く韓国を楽しんでください。
「WOWPASSってどこで作るの?」「一人ご飯できるおすすめのお店は?」などのご質問も、お気軽にどうぞ。