ドイツの海へ出かけよう!おすすめビーチと独特なカルチャーを徹底解説
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海外情報2023.10.2115分

ドイツの海へ出かけよう!おすすめビーチと独特なカルチャーを徹底解説

「ドイツ」と聞いて思い浮かべるのは、深い森、古城、ビール、ソーセージ…ではないでしょうか? 実はドイツ北部は「バルト海(Ostsee)」と「北海(Nordsee)」という2つの海に面しており、夏になると国内外から多くの観光客が訪れる一大リゾート地なのです。

南国のような派手さはありませんが、白い砂浜、歴史ある保養地建築、そして独特のビーチ文化が織りなす風景は、一度訪れると虜になる美しさです。 本記事では、ドイツの海の魅力、おすすめビーチ、そして知っておくと驚く(かもしれない)ドイツ流ビーチの楽しみ方を紹介します。 さらに、キャンプ文化や健康法としての「海」の側面まで深掘りします。

ドイツのバルト海の風景

ドイツのバルト海の風景

1. ドイツの海、2つの顔

ドイツの海は東側の「バルト海」と西側の「北海」で、その性格が大きく異なります。

バルト海(Ostsee):穏やかな癒やしの海

  • 特徴: 波が非常に穏やかで、遠浅の白い砂浜が続きます。
  • 水温: 北海より少し高め。
  • 雰囲気: 古くからの貴族の保養地が多く、エレガントで落ち着いた雰囲気。家族連れにも人気です。
  • 主な都市: リューベック、ロストックからアクセス可能。
  • 森との近さ: 「海と森」がセットになっている場所が多く、ビーチのすぐ後ろに松林が広がっているのも特徴的です。

北海(Nordsee):荒々しい自然の神秘

  • 特徴: 潮の満ち引き(干満の差)が激しく、引き潮のときは広大な干潟「ワッデン海(世界遺産)」が現れます。
  • アクティビティ: 強い風を利用したウィンドサーフィンやカイトサーフィン、干潟ハイキング(Wattwanderung)が名物。
  • 健康: ヨウ素を多く含む潮風が呼吸器系に良いとされ、療養目的(タラソテラピー)で訪れる人も多いです。
干潟が広がるワッデン海

干潟が広がるワッデン海

2. 絶対に行きたいおすすめビーチリゾートBEST3

① リューゲン島(Rügen)/ バルト海

ドイツ最大の島。白亜の断崖絶壁(ケーニヒスシュトゥール)と、エメラルドグリーンの海のコントラストは絶景です。

  • ビンツ(Binz): 島一番のリゾート地。白で統一された美しい別荘建築(Bäderarchitektur)が並びます。桟橋(Seebrücke)からの眺めはロマンチックです。
  • 移動手段: 島内を走るSL機関車「ローランド号(Rasender Roland)」は、鉄道ファンでなくても必見。

② ジルト島(Sylt)/ 北海

「ドイツのハンプトンズ」とも呼ばれる、ドイツ最北端の高級リゾート地。

  • 特徴: 茅葺き屋根の可愛らしい家々と、40kmに及ぶ長い砂浜。多くの著名人や富裕層が別荘を持っています。
  • グルメ: 牡蠣(Sylter Royal)が名産。シャンパンを片手にシーフードを楽しむのがジルト流です。
  • アクセス: 島ですが、本土とは堤防上の鉄道で繋がっています。車ごと列車に乗って海を渡る(Autozug)体験ができます。

③ ティメンドルファー・シュトランド / バルト海

ハンブルクから車や電車で約1時間とアクセス抜群。

  • 特徴: 7km続く砂浜と、充実したショッピングエリアや水族館があり、若者からファミリーまで賑わいます。
  • スポーツ: ビーチバレーのドイツ選手権が行われる場所としても有名です。
リューゲン島の白い断崖

リューゲン島の白い断崖

3. ドイツ独自のビーチ文化:知っておくべき3つのこと

① Strandkorb(シュトランドコルブ)

ドイツのビーチのアイコンとも言える、屋根付きの藤編みベンチ。直訳すると「ビーチのかご」です。

  • 機能: 北ドイツ特有の強い風と日差しを防ぐために発明されました。
  • 使い方: 1日単位(約10〜15ユーロ)でレンタルします。鍵を開けて中に座り、荷物を置き、風を避けて読書や昼寝を楽しみます。これが並ぶ風景こそがドイツの夏です。
  • 歴史: 19世紀後半、リウマチを患っていた貴婦人のために、ロストックの籠職人が作ったのが始まりと言われています。

② FKK(ヌーディスト文化)

ドイツ人は裸になることにあまり抵抗がありません。「FKK(Freikörperkultur:自由な身体文化)」と呼ばれるエリアでは、全裸で日光浴や水泳を楽しみます。

  • 注意: 通常のビーチとFKKエリアはゾーン分けされています(標識があります)。FKKエリアに水着で入るのも、逆に通常エリアで脱ぐのもマナー違反。郷に入っては郷に従いましょう。

③ Camping(キャンプ文化)

ドイツ人はキャンプが大好きです。海の近くには設備が整ったキャンプ場(Campingplatz)がたくさんあります。 テントだけでなく、キャンピングカー(Wohnmobil)で長期滞在する家族も多いです。朝起きてすぐ海へ飛び込む生活、憧れませんか?

シュトランドコルブが並ぶビーチ

シュトランドコルブが並ぶビーチ

4. ビーチグルメもお忘れなく

海の家(Imbiss)で小腹を満たすのも楽しみの一つ。

  • Fischbrötchen(フィッシュブレートヒェン):

パンに新鮮な魚を挟んだサンドイッチ。北ドイツのソウルフードです。

  • Matjes(マティエス): 塩漬け発酵させたニシン。玉ねぎと一緒に食べると最高です。
  • Nordseekrabben(北海小エビ): 旨味が凝縮された小さなエビ。
  • Backfisch(バックフィッシュ):

白身魚のフリッター。タルタルソース(Remoulade)をたっぷりつけて食べます。

  • 地ビール:

北ドイツ特有のキレのあるピルスナー(Jever, Flensburger, Störtebekerなど)は、潮風と相性抜群です。

5. ベストシーズンと服装

  • ベストシーズン: 6月〜8月。ただし、真夏でも気温が30度を超える日は少なく、水温も20度前後と冷たいです。
  • 服装: 「泳ぐ」というより「日光浴」がメインになることが多いです。
  • 昼間はTシャツ短パンでOKですが、風が強いためウィンドブレーカーやパーカーは必須です。
  • 夜は冷え込むので、長袖と長ズボンを用意しましょう。
  • 日没: 夏のドイツは夜22時頃まで明るいです。夕食後もビーチでのんびり過ごせます。

まとめ

ドイツの海は、派手なエンターテイメントはありませんが、自然と共存しながら心身をリセットする「大人の休日」に最適です。 ハンブルクやベルリンなどの都市観光と組み合わせて、数日間のビーチ滞在をプランに入れてみてはいかがでしょうか?

「アクセス方法が知りたい」「ホテルはどこがいい?」などのご質問があれば、お気軽にお問い合わせください。