バリ島の物価は今どうなってる?旅行費用の目安と賢い滞在術【2025年最新版】
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海外情報2023.10.2110分

バリ島の物価は今どうなってる?旅行費用の目安と賢い滞在術【2025年最新版】

「バリ島=物価が激安」というイメージだけで予算を組むと、現地で痛い目を見るかもしれません。 世界的なインフレや燃油高に加え、円安の影響もあり、かつてのような「王様のような暮らし」をするにはそれなりの予算が必要になりつつあります。2025年現在、その傾向はさらに顕著になっています。

とはいえ、欧米やハワイに比べれば、バリ島はまだまだ圧倒的にコストパフォーマンスが高い楽園です。 1食200円の絶品ローカル飯から、1泊数万円の超高級ヴィラまで、選択肢の幅広さこそがバリ島の魅力。

本記事では、バリ島在住者の視点も交え、2025年時点のリアルな物価事情エリアごとの相場、そして満足度を下げずに費用を抑える賢いコツを徹底解説します。

バリ島の棚田風景

バリ島の棚田風景

1. バリ島の物価:日本との比較(ざっくり目安)

全体感として、「ローカルな生活」なら日本の1/3〜1/2「観光客向けの生活」なら日本と同等〜0.8倍くらいと考えておくと良いでしょう。

意外と高いもの

  • アルコール: 宗教上の理由(イスラム教徒が多いインドネシア)もあり、酒税が高いです。ワインや輸入ビールは日本より高いことも。
  • 観光客向けカフェ: オシャレなカフェのコーヒーは1杯400〜600円と、日本と変わりません。

圧倒的に安いもの

  • ローカルフード: ナシゴレンなどは200〜300円。
  • 交通費: タクシーやバイクタクシーは数百円で長距離移動が可能。
  • 人件費: マッサージやスパ、カーチャーターなどは破格です。

2. カテゴリ別詳細:リアルな価格表

① 食費:天国と地獄の差

バリ島の食費は、どこで食べるかで桁が変わります。

  • ワルン(ローカル食堂):
  • ナシチャンプル(ご飯におかず乗せ): 200円〜400円
  • 味は本格的で美味しいですが、衛生面が気になる方は、観光客向けの小綺麗なワルンを選びましょう。
  • 観光エリアのレストラン:
  • パスタやハンバーガー: 1,000円〜1,500円
  • ここに税・サービス料(15〜21%)が加算されます。
  • ビーチクラブ・高級ホテル:
  • カクテル1杯: 1,200円〜
  • 日本の高級店と変わらない価格設定です。
バリ島のナシゴレン

バリ島のナシゴレン

② 宿泊費:コスパ最強

バリ島旅行の醍醐味は、日本では考えられない価格で豪華な宿に泊まれることです。

  • ゲストハウス・ロスメン: 1泊 2,000円〜4,000円
  • 清潔でプール付きのところも多いです。
  • 中級ホテル・ヴィラ: 1泊 5,000円〜15,000円
  • 個室プール付きのヴィラでも、この価格帯から探せます。カップルや女子旅におすすめ。
  • 高級リゾート(5つ星): 1泊 30,000円〜青天井
  • アヤナ、リッツカールトン、アマンなど。サービスは世界最高峰です。

③ 移動費:配車アプリが必須

流しのタクシーや白タクとの交渉はトラブルの元。アプリで明朗会計にするのが鉄則です。

  • Grab / Gojek(配車アプリ):
  • バイクタクシー: 10分乗って 100円〜200円
  • 車(Car): 30分乗って 500円〜800円
  • カーチャーター(運転手付きレンタカー):
  • 1日(10〜12時間): 6,000円〜8,000円
  • 複数人で割り勘すれば非常に安く、自由に観光スポットを回れます。

④ マッサージ・スパ

  • 街スパ: 1時間 800円〜1,500円。毎日通えます。
  • ホテルスパ: 1時間 5,000円〜15,000円。フラワーバスなどの極上体験。
バリ島のスパ・リラックス

バリ島のスパ・リラックス

3. 最新トピック:観光税とビザ代に注意

観光税(Tourist Levy)

2024年2月から導入された外国人観光客1人あたり150,000ルピア(約1,500円)の観光税は、2025年現在も継続して適用されています。バリ島入島前に「Love Bali」アプリ等でオンライン決済しておくとスムーズです。

ビザ代(VOA)

到着ビザ(VOA)の取得に500,000ルピア(約5,000円)が必要です。 つまり、入国するだけで約6,500円のコストがかかるようになった点は、旅費予算に必ず組み込んでおきましょう。

4. 賢く楽しむための節約・滞在術

術①:エリアを使い分ける

  • スミニャック・チャングー: 最新カフェやショップが並ぶ流行発信地。物価は高め(東京並み)。
  • クタ・レギャン: 昔ながらの観光地。安宿や安いワルンが多い。
  • ウブド: 芸術の村。中心部は高いが、少し外れると安くて静かな宿が多い。

術②:スーパーマーケットでお土産調達

「ビンタンスーパー」や「ハイパーマート」などの大型スーパーを活用しましょう。 ヘアオイル(エリップス)、コーヒー、サンバルソースなどのバラマキ土産が、空港や観光ショップの半額以下で手に入ります。

術③:両替は街中の認定店で

空港のレートは悪く、ホテルのレートはさらに悪いです。 街中の「Authorized Money Changer(正規両替店)」の看板がある、ガラス張りの綺麗な店舗(BMC、Central Kutaなど)で両替するのが最も安全でレートが良いです。路地裏の怪しい高レート店は、マジックハンド(お札をごまかす手口)のリスクがあるので絶対NGです。

まとめ

2025年のバリ島は物価上昇の波にありますが、「安くて美味しいローカル体験」と「リッチなリゾート体験」を自由に組み合わせられる柔軟性は健在です。 カーチャーターで効率よく回りつつ、夜はワルンでビールとナシゴレンを楽しむ。そんなメリハリのあるプランなら、予算を抑えつつ最高の満足度が得られるはずです。

「初めてのバリでホテル選びに迷っている」「安全なカーチャーターを紹介してほしい」など、具体的なご相談もお気軽にどうぞ。