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「本業で培ったスキルを活かして、副業でコンサルティングをしたい」 「しかし、平日の日中は本業があり、クライアントワークができるか不安」
2025年、働き方の多様化は加速し、大手企業の社員が週末にスタートアップのCXO代行を務めることも珍しくなくなりました。 成功の鍵は、「時間の切り売り」からの脱却と、「非同期コミュニケーション」の徹底にあります。
Wizitのパートナーコンサルタントとして活躍する300名以上の実績から導き出した、"持続可能な"副業コンサルの稼働設計術を公開します。
リモートワークの風景
1. マインドセット:あなたは「作業者」ではない
副業コンサルが失敗する最大の理由は、クライアントからの「これ調べておいて」「資料作っておいて」という作業依頼を受けてしまうことです。これでは平日夜と土日が作業で潰れ、本業にも支障が出ます。
あなたは「知恵」と「視点」を提供するアドバイザーです。 成果物は「労働時間」ではなく「意思決定の質」であると、契約前にクライアントと握ることが重要です。
2. 稼働設計の3つのパターン
自分のライフスタイルに合わせた関わり方を選びます。
パターンA:スポット・アドバイザー型(月5〜10時間)
* 役割: 壁打ち相手、特定領域の専門家(SME)。 * 稼働: 隔週の1時間ミーティング+チャットでのQA。 * 適性: 本業が多忙だが、ニッチな専門知識(例:法規制、特定SaaSの導入)がある人。
パターンB:ハンズオン・PMO型(月20〜40時間)
* 役割: プロジェクトの推進役。タスク管理、資料作成レビュー。 * 稼働: 週1定例+平日夜/土日の作業。 * 適性: コンサルファーム出身者。構造化能力が高く、短時間で要点を整理できる人。
パターンC:期間限定・特命担当型
* 役割: 新規事業の立ち上げ、RFP作成など、期間を決めて集中的にアウトプットを出す。 * 稼働: フェーズによる。繁忙期は土日フル稼働も辞さない覚悟が必要。 * 適性: 自身のポートフォリオを作りたい人。
3. 非同期コミュニケーションの極意
「平日昼間に連絡がつかない」というハンデを、テクノロジーでカバーします。
Slack/Teamsの即レス(スタンプ)
メッセージを確認したら、内容は後で読むとしても、即座にスタンプ(👀や✅)を押します。「見てくれている」という安心感が信頼を作ります。
録画レビュー(Loom)
資料のフィードバックをする際、長文のテキストを送る代わりに、画面操作しながら喋った5分の動画を送ります。 テキストよりもニュアンスが伝わりやすく、相手も好きな時間に確認できます。移動中のスマホで撮影して送るのも有効です。
予約送信の活用
土曜日の深夜に作業しても、送信は月曜日の朝9時に予約します。 「この人はいつ寝ているんだ?」という不要な心配(あるいはブラック企業的なプレッシャー)を与えないための配慮です。
4. 契約周りの注意点(リスク管理)
競業避止義務
本業の競合他社の支援は御法度です。本業の就業規則を確認し、グレーゾーンには手を出さないのが鉄則です。 また、本業で得た機密情報を副業で使うのは論外です。あくまで「汎用的なスキル」を提供します。
期待値調整
「週に何時間稼働するか」ではなく「何の成果を出すか」で合意します。 「月30時間」という契約だと、移動時間や学習時間を含むかどうかで揉めます。「月額〇〇万円で、定例週1回+成果物X」という契約を推奨します。
まとめ:副業は「本業」を加速させる
副業で他社の課題に触れることで、視座が高まり、本業でのパフォーマンスも向上します。 この正のループ(越境学習)こそが、副業コンサルの醍醐味です。
Wizitでは、副業・フリーランスの方々の登録をお待ちしています。あなたのスキルを必要としている企業が、必ずあります。
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