メキシコは南北アメリカ大陸の中央に位置し、世界的にも有名な観光地として知られています。メキシコには世界遺産や美しい海岸線、自然公園など多くの観光スポットがあります。中南米の中でも人気の高い国の一つです。
旅をするのに気になるのが物価。メキシコの物価は日本と比べてどれくらいなのでしょうか。旅行中の費用を抑えつつ、楽しくメキシコを満喫しましょう。
メキシコの物価についての基本情報
メキシコは、日本から遠く通貨も異なるため、現地での買い物や旅行が気がかりな方もいると思います。現地の人々と同じ方法で物価を把握し、楽しく過ごすことが大切です。そこで、まずはメキシコの物価についての基本情報を紹介します。
メキシコの通貨は「ペソ」
メキシコの通貨は「ペソ」で、1ペソ7円前後で取引されています。メキシコの物価は、都市部と地方によって異なりますが、日本に比べると安価な傾向があります。
1メキシコ・ペソのレートは7.46 円(2022年4月現在)です。円に換算したいときは必ず「メキシコ・ペソ」で計算しましょう。
紙幣
メキシコの紙幣には、20、50、100、200、500、1000ペソ札があり、代表的な人物がプリントされています。最も一般的な使用頻度の高いのは、20ペソ札と50ペソ札です。
メキシコ旅行では、20~100ペソ紙幣を多めに持ちましょう。500ペソや1,000ペソ紙幣はホテルや高級レストランでは受け入れてくれますが、スーパーやコンビニなどの街の買い物ではお釣りの準備がないこともあるようです。
硬貨
硬貨には、1、2、5、10、20ペソ硬貨があります。また、補助通貨に「センターボ(センタボ、Centavo)」があり、1ペソは100センターボです。日常生活での使用頻度は、10、20ペソ硬貨と50セント硬貨が高く、1ペソ硬貨は現地ではほとんど使用されません。
メキシコのハイシーズンとオフシーズン
メキシコは各地に素晴らしい観光スポットがあり、多くの観光客が訪れる人気の国の一つです。
メキシコに旅行を計画する時には、ハイシーズンとオフシーズンについて十分に知っておく必要があります。航空券やホテルの金額が異なるためです。
ハイシーズン
メキシコのハイシーズンは11月から4月中旬までです。この時期は、温暖な気候、青い海、美しい夕日が楽しめるため数多くの観光客が訪れます。特に、クリスマスや年末年始に旅行客が集中するため、旅行予定を決める場合は適切な日程に注意して計画する必要があります。
ハイシーズンは航空券、ホテル、車のレンタル料金が上昇します。観光スポットが混雑することがあるため、早めの予約が必要になることもあります。
オフシーズン
メキシコのオフシーズンは、5月から10月中旬までです。この期間は、雨季に入るため気温が下がり、嵐や台風による災害も発生する可能性があるため、観光客が少なくなる傾向があります。
ただしハリケーンなどの大きな災害が起こることはほとんどないので、空いている観光地を楽しみたい人にとってはメキシコのオフシーズンは良い選択肢となるでしょう。
宿泊費などの費用はハイシーズンに比べて安くなることがあり、閑散期にはあまり多くの訪問者がいないので、よりリラックスした滞在を楽しむことができます。
ただし、オフシーズン期間中は観光地の多くの店やレストランが閉まってしまうことがあるため、事前に調べておくことをおすすめします。
メキシコと日本の物価の違い
ここからは、メキシコと日本の物価の違いについてチェックしていきましょう。
メキシコと日本の物価の比較
項目 | メキシコ | 日本 |
タコス | 20ペソ(約140円) | 約800円 |
マンゴー(1個) | 15ペソ(約105円) | 約300円 |
会社員の給与 | 2万~3万ペソ(約11万7000~17万5500円) | 大卒(男女計)の初任給は22万5,400円、院卒は25万3,500円 |
賃貸アパート(1ヶ月) | 3,000ペソ(約2万1千円) | 7万円~10万円 |
地下鉄 | 5ペソ(約35円) | 190円 |
タクシー(初乗り) | 30ペソ(約225円) | 420円 |
マクドナルド(バーガーセット) | 60~100ペソ(約420〜700円) | 670〜1000円 |
※1メキシコ・ペソのレート:7.46 円(2022年4月現在)
メキシコは、日本に比べると消費者物価が低く、生活費が安いことがわかります。
メキシコと日本の物価の違いが生じる主な要因とは?
では、なぜメキシコと日本で物価の差が生まれるのでしょうか。
要因の一つとして、賃金の水準や人件費の差が挙げられます。メキシコは、日本に比べて労働者の賃金水準が低いため、商品やサービスの価格にも反映されます。
また、メキシコは、日本よりも広い面積を持ち、南北に長い国です。そのため、商品を運ぶまでの輸送費や物流コストがかかります。一方、日本は狭い国土であるため、物流の効率がよく、輸送コストが低下します。
ただし、メキシコは政情不安を抱えているため、物価が急上昇することもあります。渡航前は必ず最新の情報を仕入れてください。
メキシコ旅行に必要な費用はいくら?
メキシコ旅行に必要な費用の目安を紹介します。
メキシコ旅行の航空券代
日本からメキシコ旅行の際に必要な航空券代は、片道約108,000円、往復約156,000円ほどとなっています。
ただ、メキシコへの航空券代は、出発地、時期、予約日数によって異なります。また、多くの航空会社が存在し、予約時期によっては割引もあり、メキシコへの格安航空券を手に入れることもできます。
ハイシーズンの相場は約30万円ほどで、オフシーズンになると7万円弱になることもあります。航空券比較サイトを使うと出発日・帰国日別に最安の航空券を探すことができるので、旅行代理店で航空券を探すのではなくご自身で航空券を探してみてもいいでしょう。
メキシコ旅行のホテル代
メキシコのホテル代は、立地条件や部屋の広さ、設備などによって異なります。メキシコには、リゾートホテル、ビジネスホテル、バックパッカー向けの安宿など、様々な種類の宿泊施設があります。
また、都市部と過疎地域、シーズンによっても宿泊費用に差があります。リゾートホテルや高級ホテルは、1泊5万円を超えることもありますが、ビジネスホテルやバックパッカー向けの安宿は1泊1,000円程度から利用することができます。
ホテル代については、宿のタイプによって大きく異なるため、予算によって選ぶようにしましょう。
メキシコ旅行の食費
メキシコの食費は、どのようなレストランで食事をするかによって大きく異なります。
屋台で食べるタコスは20ペソ(140円)、カジュアルなレストランでお酒と料理を楽しむと500~1,000ペソ(3,500円~7,000円)程度です。
高級レストランやリゾートホテルなどでは、贅沢な料理が楽しめるものの、高額になります。ビジネス街中心部や観光地周辺にある飲食店は、日本と同じくらいの価格で食事ができますが、現地の人気店に入ると、料金は1,500円前後に上がります。
メキシコ旅行前に知っておきたい基礎知識
メキシコは、美しい海や遺跡、文化と歴史ある都市など魅力的な旅行先です。旅行前に基礎知識を知っておくことで、より楽しい旅行となるでしょう。
メキシコ旅行に必要な費用は?
メキシコ旅行の費用は、旅行スタイルや期間、地域によって異なりますが、最低でも1週間30万円ほど(航空券往復約15万、滞在費約15万)はかかります。
以下に、旅行費用の大まかな目安を示します。
- メキシコ行きの航空券:往復で約15万程度
- 宿泊費:ホテルやホステルの場合、1泊あたり6,000円程度(地域によって異なる)
- 食費:1日あたり5,000円程度
- 交通費:観光地への移動や市内の交通費など、1日あたり1,000円~3,000円程度
- 観光費:入場料やツアー費用、土産代など、旅行プランによって異なる
メキシコ旅行で注意すべきことは?
メキシコは、治安面での注意が必要な国です。特に、大都市や観光地周辺での犯罪が発生することがあります。以下に、メキシコ旅行で注意すべきことを紹介します。
- 治安に関する情報の確認:旅行前に、メキシコでの治安情報や最新の犯罪情報をチェックすることをおすすめします。また、日本大使館のサイトなどから、現地情報の収集も必要です。
- 旅行保険の加入:医療費の支払いや盗難などの被害に備えるため、旅行保険の加入をおすすめします。
- 夜間の外出は避ける:大都市や治安の悪い地域では、夜間の外出は避けることをおすすめします。
- 現金を持ち歩かない:盗難に遭う可能性があるため、できるだけ現金を持ち歩かないようにしましょう。
- 水や食品の注意:細菌感染や水媒介病原体の感染などに注意が必要です。飲料水は必ずボトル入りのものを購入し、生野菜や生肉には注意しましょう。
- テキーラの飲みすぎ:メキシコを代表するお酒であるテキーラは、アルコール度数が高いため、飲みすぎには注意が必要です。
メキシコ旅行の費用を安く抑える4つの方法
メキシコ旅行を計画しているなら、予算や費用について考えることも必要です。旅行を楽しむためには、お金がかかりますが、費用を抑えるテクニックを知っておくことで、予算内での旅行が実現できます。
以下に、メキシコ旅行の費用を安く抑える4つの方法を紹介します。
宿泊費を抑える
旅行費の最大のポイントは、宿泊費です。人気の観光地や都市部にあるホテルは、高額になりがちです。そこで、観光地から少し離れた場所にあるホテルや民宿を選ぶことで、宿泊費を抑えることができます。
宿泊費を抑えるためには、ホテルよりもゲストハウスや民泊を選ぶことがおすすめです。ゲストハウスや民泊はホテルよりもずっと安価で、旅行者同士が交流することができます。
また、宿泊先を日程によって変えたり、旅程の中間地点でホテルを変えたりすることも、費用を抑える方法の一つ。予約サイトや旅行会社でホテルを事前に予約することで、宿泊費を割引できる場合もあります。
地元の食事を楽しむ
旅行先での食事は、旅行費の大きな負担になります。メキシコでは、タコスやブリトー、チポトレ、ギローレやコロナビールなど、多数のグルメがありますが、高級レストランで食事をすると、予算が大幅にオーバーしてしまいます。地元の食堂や屋台、市場などで食事をすると、安くすませられるうえに非日常的な体験ができます。
また、市場で買い物をすることもおすすめです。お土産やスパイス、衣料品などを購入すると、地元の生活に触れることができます。そして、市場で値段が交渉できることが多いので、お得に買い物することができます。
交通費を抑える
メキシコには多数の航空会社がありますが、早めに予約をすることで費用を抑えることができます。
現地での移動手段として、タクシーを選ぶ方もいるかもしれません。交通費を抑えるためには、バスや地下鉄を利用することがおすすめです。
地下鉄(メトロ)が3ペソ(約20円)、メトロバスが約6ペソです。ただ、UBER等のドライバーアプリを使っても40ペソ~(250円~)と安価のため、予算に余裕がない場合でもお得に移動できます。
メキシコでの観光エリアでの節約方法
メキシコは多彩な観光スポットがありますが、その中でも特に有名なのはカンクン、プラヤ・デル・カルメン、カボ・サン・ルーカス、コスメル、アカプルコ、カボ・サン・ルーカスなどです。ここでは、このような観光エリアでの節約方法を紹介します。
1. ツアーを利用する
メキシコの観光地では、現地ツアーや旅行会社が豊富にあります。このようなツアーを利用することで、食事や入場料などが含まれている場合があり、個人での費用よりもお得に体験できます。
2. 地元の料理を楽しむ
観光エリアには多数の飲食店がありますが、地元の屋台や小さな店のほうが値段が安く、美味しい料理を楽しめます。また、地元の食材が使われている場合が多く、現地文化に触れることもできます。
現地での費用を抑えるためには、自炊をすることもおすすめします。食材や飲料水などはスーパーマーケットで購入しましょう。また、ファストフードや屋台で食事をすることも一つの手です。これらを利用することで、食費を大幅に節約できます。
物価が安く珍しいものが多いメキシコの魅力
メキシコの物価は、平均的なラテンアメリカ諸国と比較するとやや高い傾向にありますが、日本や欧米諸国と比較すれば格段に安く、観光客にとっては魅力的だといえます。また、現地の食材や商品は、日本では入手が難しいものも多く、買い物も楽しめます。
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