「グローバルなキャリアに興味を持つ学生はいるが、効果的な支援方法がわからない」 「学生一人ひとりが持つ、まだ見ぬ可能性を、既存のキャリア支援だけで引き出すことに限界を感じる」
日々多くの学生と向き合う大学職員の皆様だからこそ、このような課題をお持ちではないでしょうか。
本記事では、株式会社Wizitが実践女子大学様と実施した「グローバルキャリアカウンセリング」の事例をもとに、学生に驚くべき変化をもたらす支援プログラムの具体的な施策、その成果、そして導入が大学にもたらす価値について、実践女子大学様に提出した報告書を元に詳しく解説します。
【導入前の課題】グローバルキャリアへの漠然とした憧れと、自信のなさ
プログラム開始前の学生たちは、「海外に興味はあるけれど、自分に何ができるかわからない」という共通の悩みを抱えていました。アンケートの初期評価では、グローバルキャリア形成への自信が「0%」 、キャリア計画の具体性も「0%」 と回答するなど、キャリアの実現や就職活動に対して高い壁を感じている状態でした。
こうした学生たちの状況を踏まえ、実践女子大学様からは、単なる就職活動の成功だけでなく、学生たちが「キャリア実現への自信を含めたグローバルマインドを醸成すること」を、本プログラムの重要な目的としてご要望いただきました。
なぜ学生は変わるのか? Wizitの「対話×体験」アプローチ
この重要なミッションに対し、Wizitが提供したのが、学生の内面的な成長に主眼を置いた「対話」と「体験」のプログラムです。画一的な指導ではなく、以下の基本方針に基づき、学生の主体性を引き出すことを目指しました。
- 概要:
- 対象人数:3名
- 学年:3年生(3名)
- 期間:2024年11月~2025年3月
- 基本方針:
- 個別性の重視: 学生一人ひとりの背景や価値観に寄り添った個別サポートで可能性を最大化します。
- 自己啓発の支援: 学生が自ら未来を切り拓くための目標設定や自己分析の機会を提供します。
- キャリアパスの多様性を提案: 特定の進路に縛られない幅広い将来像や選択肢を提示します。
- 大学側のコスト:
- 金額:100万円以下
- 人員:1名(Wizit担当者との定期的な打ち合わせ)
- 稼働時間:10時間以下(月)
結果を出すための2つの具体的施策
- 【対話】1on1オンライン個別カウンセリング: 定期的な1on1カウンセリングを通じて、学生一人ひとりが抱える課題を明確化。対話を重ねることで、学生自身が本当にやりたいこと、大切にしたい価値観に気づき、具体的な行動を起こせるようサポートします。
- 【体験】タイスタディツアー: オンラインだけでは得られない、五感を揺さぶるリアルな体験こそが、学生のマインドセットを根底から変える決め手となります。今回のプログラムでは、学生たちの「現地で学びたい」という強い要望に応え、カウンセラーが在住するタイでのスタディツアーを実施。貧困問題の現場視察やインターナショナルスクールの見学、海外で活躍する社会人との交流は、学生に「キャリアパスの多様性」を提示し、視野を大きく広げました。(オンライングループワークはタイ渡航の準備やガイダンスとして実施)
【実績】数字と事例で見る、学生たちの劇的な成長
およそ5ヶ月にわたるグローバルキャリアカウンセリングに参加した学生に、参加前と後でグローバルキャリアへの意識がどれだけ変化があったかアンケート調査を行い、定量・定性それぞれで自身の変化を評価してもらいました。(2024 年度後期/参加学生 3名・回答率 100 %)
■ 定量評価:軒並み向上した自己評価
プログラム参加前後で、学生たちの意識は劇的に変化しました。
アンケート項目 | Before | After |
グローバルキャリア形成への自信(Aさん) | 0% | 60% |
グローバルキャリア計画の具体性(Bさん) | 0% | 70% |
自身の強み・課題の理解度(Cさん) | 30% | 80% |
グローバルキャリア実現への意欲(A/B/Cさん) | 0%〜50% | 70%〜100% |
「挑戦する前からできないと思っていては良くない!」「『グローバル』の対象を広く捉えるべきであることに気づき、挑戦へのハードルが下がった」など、学生たちの前向きな言葉が、プログラムの成果を物語っています。
■ 定性評価:明確になった「私だけのグローバルキャリア」
自身のグローバルキャリアのイメージの変化を回答してもらいました。漠然としていたキャリアイメージは、学生一人ひとりの個性と価値観が反映された、具体的なプランへと進化しました。
Before | After | |
Aさん | 人材系の企業に興味あり。グローバルとは何かイメージが湧かなかった。 | 人の成長をサポートする教員になりたい。生徒にグローバルマインドが醸成されるような教育者としてキャリアアップしたい。 |
Bさん | 教職か企業か悩み、海外で働くイメージが難しかった。 | 人の成長をサポートする教員になりたい。生徒にグローバルマインドが醸成されるような教育者としてキャリアアップしたい。 |
Cさん | インターン経験のある東南アジアで活躍したい。 | 外国人との円滑なコミュニケーション能力が自分の強みだと気づき、国にこだわらず日本と海外をつなぐ仕事に就きたい。 |
■ もっと詳しく:学生たちのリアルな声
グローバルキャリアカウンセリングを受講し、自身の変化を成長として捉え、自分なりのブローバルキャリアイメージと実現の自信を獲得した学生たちにインタビューを行いました。学生たちが得られたものをリアルに語っていただきました。
- グローバルキャリアカウンセリングに参加した学生のインタビュー記事はこちら
【総評】なぜ学生は短期間でこれほど変われたのか?
自信が「0%」だった学生たちが、なぜわずか5ヶ月でこれほどの変容を遂げることができたのでしょうか。その理由は、本プログラムが「学生の主体性」を最大限に引き出すことに徹底してこだわったからです。
- 心理的安全性の高い「対話」の場:1on1のカウンセリングは、学生が本音で自己開示できる「安全な場」を提供しました。これにより、学生は自分の弱さや不確かさも受け入れた上でキャリアと向き合い、自らの力で答えを見つけ出すことができました。
- 「原体験」による価値観の変容:タイでの海外体験は、単なる知識の習得ではなく、「価値観を揺さぶる原体験」となりました。机上論ではないリアルな国際的社会課題や多様な生き方に触れたことで、世界で起きていることを「自分ごと」として捉え、強い内発的動機付けを生み出しました。
- 「やらされる」ではない「やりたい」の尊重:当初オンラインで計画していたグループワークを、学生の「現地で見たい」という熱意を汲んで海外体験へと変更したように、本プログラムは常に学生の「やりたい」という気持ちを尊重し、その実現をサポートします。
これらの要素が組み合わさることで、Wizitのプログラムは「学生の内面から動機づける本質的なキャリア教育」として機能したのです。
Wizitのグローバルキャリア支援導入が大学にもたらす3つの具体的メリット
こうした学生の質の高い成長こそが、大学全体の価値向上に繋がります。本プログラムの導入が大学にもたらす具体的なメリットは、主に以下の3点です。
- 学生支援の質の向上と教育の差別化:既存のキャリア支援では手が届きにくい学生層(自信がない、目標が漠然としている等)に深くアプローチできます。Wizitが持つ海外ネットワーク(名誉賞を受賞した財団など)を活かした「他大学にはないユニークで実践的な学習機会」の提供は、貴学の教育の魅力を高め、明確な差別化要因となります。
- 学生満足度・ロイヤリティの向上とロールモデルの育成:手厚い個別支援を通じて得られる大きな成長実感は、学生の大学に対する満足度とロイヤリティを飛躍的に向上させます。さらに、本プログラムを経験した学生は、後輩を刺激するロールモデルとなり、キャンパス内に好循環を生み出します。Wizitでは、参加学生が「仲間と刺激を与え合うことでモチベーションを高く維持できる」コミュニティ形成も支援します。
- 戦略的なグローバル・ブランディングの強化:学生のリアルな成長ストーリーは、大学の魅力を伝える最も強力な広報コンテンツになります。私たちは、学生コミュニティと連携し、「学生主体で御校のグローバル大学としてのブランディングを強化」 するお手伝いが可能です。
貴学のパートナーとして、共に未来を創る
私たちは、単にプログラムを提供するだけでなく、貴学のキャリアサポート部と密に連携し、より効果的な支援体制を共に築くパートナーでありたいと考えています。Wizitはグローバルキャリアカウンセリングだけでなく、貴学のニーズにあわせてさまざまなご支援が可能です。
具体例(一部)
- グローバルリーダーシップ・アントレプレナーシップ育成プログラムの実施
- 単位認定のユニークな留学プログラム構築支援
- 海外インターンシップ先開拓のご支援・営業代行
- ビジネススキルを応用した各種就活ワークショップの開講
学生への投資は、大学全体の価値向上に直結します。貴学のグローバル人材育成を加速させる一手として、ぜひWizitの支援プログラムをご検討ください。
▶ グローバルキャリア支援に関するご相談・お問い合わせは下記フォームよりご連絡ください。
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